補償額を下げて安くする

どの補償額を下げられるか

自動車保険の任意保険分は、補償額を下げることで保険料を安くできます。自動車保険は、万が一の時に補償額が不足しないようにすることが大切なので、どの補償範囲も均一に下げるというよりも、項目を絞って下げる方がよいかもしれません。例えば、相手を死傷させた場合に支払われる対人賠償保険や、事故によって物損が生じる場合の補償となる対物賠償保険は、高額になるケースもあるので、無制限にするのがおすすめです。自分をカバーする人身傷害保険や無保険車傷害保険も、補償額を極端に下げない方がよいでしょう。一方、車両保険は下げる余地があります。補償の範囲を狭めたり、自己負担となる免責金額を高く設定すると、保険料を低く抑えることが可能になります。

他にもできる補償額を下げて保険料を安くする工夫

補償範囲を限定して実質的に補償額を下げ、保険料を安くすることも可能です。その一つが、運転者限定です。保険の対象となる車の運転手を、本人や夫婦などに絞ることで保険料を安くできます。運転者の範囲を狭める「運転者限定特約」として、本人限定型、本人・配偶者・別居の未婚の子補償型、同居の子以外補償型・同居の子年齢条件設定型などがあります。著しく制限が厳しくならない程度の実用的な限定範囲にすると保険料を抑えられるかもしれません。

車を複数台持っている方は、補償の重複を解消すると保険料が安くなるケースが見受けられます。人身傷害保険や弁護士費用特約、個人賠償責任特約やファミリーバイク特約は、1台目の車につければ、2台目以降も保障される場合があるのでチェックしてみましょう。